今年は食中毒の事件報告が昨年以上に集まっている。多い中毒原因の特徴は、ノロウイルスそしてカンピロバクターで、基本的な管理対策で防げる原因が目立っている

食中毒の今年のペースは速く、9月1日までの患者数は12,402人で、そのうち、10,167人がノロウイルス患者。

ウエルシュ菌、カンピロバクターなどが食中毒原因数として続いており、これらを防ぐための対策は、交差汚染防止、加熱とそのタイミング、加熱温度と基本的動作です。忙しさにかまけて油断に陥らぬよう対策を施して頂きたい。

カンパラバクターもウェルシュ菌も見たことない。ましてやノロウイルスなど、電子顕微鏡でないと見えない。だから危害もピンとこないよ!と言われる方もあるでしょう。とはいえ、見えない病原物質の特徴を学ぶことによって、あたかも見えてる様に感じられれば、一歩対策が進む。安全を得るためには、学ぶことが効果的です。センターのセミナーでも随時行っております。

旭川食品産業支援センター センター長 浅野行蔵

【メルマガ:第530号(2025年10月1日発行)より】

2025.10.01