連載「HACCP導入、運用のコツ(60)」

「HACCPでやるべきことは、記録ではなく心配性になってみること」

HACCPの導入が進んできました。中には「HACCPはわかった!要は記録を残すことなんだよね!」と答える人もおられます、が、違います。記録を残すことは、外から監視する人の視点です。本当に役立つHACCPにするコツをお伝えします。

HACCPは、HA(ハザードアナリシス)が目玉です。これは、自社の食品製造の工程で起こりうる事故を徹底的に掘り出すことが中心です。徹底的にやるためには、勉強にも時間を割く必要があります。
過去や国内外の事故例を調べるのが一つです。インターネットの進歩は、事例調査が飛躍的にやりやすくなりました。
自社の食品×事故例と検索するのが最初で、関連用語に替えて検索し、自社の食品の類似食品で起こった事故を知りましょう。
海外事故例も翻訳機能を使って事故例を学びましょう。

旭川食品産業支援センター センター長 浅野 行蔵
メルマガ:第493号(2023年4月3日発行)より

2023.04.05