連載「HACCP導入、運用のコツ(52)」

No.52:「HACCPの認証を求められたら。認証の罠とは」

初めに、厚生労働省は「HACCPへの認証は不要」とQ&Aで明言している、と先月の言葉を繰返します。それでも認証が欲しいと思われる会社は「認証の罠」に警戒して頂きたい。

認証をパスするためにたくさんの書類を作るコンサルが多い。認証監査では書類のチェックが多いためだ。その結果、書類がずらりと並ぶ。これでは、社員が気軽に見返して学んだり、修正したりするのに高いハードルとなる。HACCPは、書類作りのこと!となる。

本来HACCPは柔軟で、危害要因の追加、それに対する対応の追加など、素速い運用を活かせるシステムだが、動きが鈍くなる。安全管理であるHACCPが自分たちの手から遠くなり、他人事になってゆく。リスクは突然現れて、速やかな判断を下す必要に迫られる。安全管理が他人事となるのは、禍根を残す。

旭川食品産業支援センター センター長 浅野 行蔵
メルマガ:第485号(2022年8月1日発行)より

2022.08.22