センターかわら版⑨
前稿に引き続き、フレイル予防のキーワードとなるタンパク質について。
最近は『タンパク質豊富な食品』が付加価値となっているのか、『タンパク質が摂れる』『タンパク質○○g』と、パッケージにPRされている商品もよく見るようになりました。
本稿③でも書きましたが、ひとつの栄養素や食品が『良いもの』と紹介されると、『それさえ食べればOK』『摂れば摂るほど体に良い』と、極端にそればかり食べるような社会現象が起こることがあります。
もちろん、タンパク質も摂れば摂るほど健康になるわけではなく、過剰に摂取した分は脂肪に変換されて体にたまりますし、実はタンパク質は代謝される際に腎臓に負担をかけるので、プロテインドリンクを水代わりにするなどの、極端な摂り過ぎは禁物です。
片手に乗るくらいの量の、肉や魚、大豆や乳製品といったタンパク質性食品を、毎日5種類程度を目安に摂取することが推奨されます。動物性の食品と大豆製品はタンパク質の『質』のバランスが良いので、主菜には積極的に取り入れましょう。
何事もほどほど、主食と主菜、副菜のバランスを取り、適度に運動を・・・やはり落ち着くところは一緒でした。
2025.07.30